メインコンテンツにスキップ
Sans Titre Inc.

美容経営ラボ

エステサロンの集客。新客かリピートかを先に決めて媒体を選ぶ

監修:猪越理恵サン・ティトル株式会社 代表取締役)

【結論】エステサロンの集客とは、コンセプトに合うお客様を、新客またはリピートの目標人数まで連れてくるための媒体と販促の選び方です。

  • 先に決めるのは媒体ではなく、新客かリピートか、月の人数、ターゲットです。
  • 広告費は売上の5%未満が理想、とマニュアルは置いています。
  • 掲載サイトは価格帯と客の周遊の仕方で向きが違います。

この記事では、開業前後の集客媒体を比較したい人向けに、マニュアル上の観察を解説します。

エステサロンの集客とは何か

集客サイト、広告、ポスティング、近隣店舗への配布など手段は多数あります。選ぶ前に、新客か既存か、月何名か、ターゲット層かを数字で置きます。

主な掲載サイトの向き

媒体 マニュアル上の観察
ホットペッパービューティー 掲載プランで表示位置が変わる。価格帯は1万円以下のコース利用が比較的多い傾向
@コスメ コスメ好きが多い。美容特化プランやブログ連動
一休スパ 2018年4月から街中サロン掲載。旅行好きが多く、店のリピートより一休内周遊の印象。オールハンドのみ掲載可
オズモール 安いコースが多く、手軽に探す層。通いやすい価格はリピートに期待しやすい
楽天ビューティー ホットペッパーの次に知られる、と整理。楽天カード利用でポイントが貯まる

媒体以外

セミナー連動に強いサイト、無料掲載プランが多いサイトもあります。予算とターゲットに合わせて探します。ポスティングや近隣配布は、徒歩圏の店に向きます。

ホットペッパービューティーに載せるか、載せないか

ホットペッパービューティーは、リクルートが運営する美容サロンの掲載媒体です。公式の掲載案内は、掲載費について「ご希望のエリアやプランによって異なる」と案内し、金額は公開していません。本記事も掲載料の数字は書きません。見積は公式の問い合わせ(掲載案内ページ)で確認してください。

マニュアルは、掲載プランが複数あり、上位プランを使うとエリア内で上位に表示されると整理しています。価格帯は1万円以下のコースを利用する人が比較的多い傾向、とも書いています。公式のキレイ系(ネイル・まつ毛・エステ・リラク)向けプラン案内でも、複数プランがあり、上位表示やクーポン・写真枚数がプランで違う、と説明しています。

判断 向く店 向かない店
載せる 新客をエリア検索から取りたい。1万円以下のコースを入口にできる。掲載費を売上の広告枠(理想は5%未満)に収められる 住所を出したくない。高単価だけで、割引前提の比較に載せたくない。月次の広告費がまだ置けない
載せない 紹介とリピートだけで回す。プライベートサロンで媒体の比較に出さない 新客数が足りず、他の手段も試していないのに「高いから」だけで切る(数字を見ていない)
ホットペッパーに載せるか。載せる店と載せない店。掲載料の金額は公式未公開
ホットペッパーに載せるか。掲載料の金額は公式が公開していないため書かない
  • 載せる前に、新客の月間人数と客単価を書く。掲載費の見積がその枠に入るかで決める
  • クーポンだけで単価を崩すと、リピート設計が後から苦しくなる
  • 効能表現は、媒体の原稿でも薬機法と景品表示法の確認が先
  • 公式が1位のブランド検索(「ホットペッパービューティー」単体)を、自店の新規記事で取りにいかない。比較と実務の記事で触れる

公式は掲載までの流れを、申し込み→担当者と打ち合わせ→原稿確認→掲載、と案内しています。掲載開始日も申し込み時期で違う、としています。予約管理システムのサロンボードを、掲載サロン向けに案内している点は公式ページで確認できます。

広告費の上限

マニュアルは広告宣伝費を5%未満が理想としています。新客獲得単価が客単価を超える掲載は、継続できません。

猪越理恵の現場での見方

集客支援やSNSプランニングも事業領域です。媒体の上手さより、来店後のカウンセリングとメニューが合っているかの方が、リピートを決めます。掲載文の効能表現は薬機法と景品表示法の確認が先です。

なぜ媒体より先に、新客かリピートかを決めるのか

集客は新客枠とリピート枠を分けてから媒体を選ぶ図
媒体比較より先に、人数と5%未満の枠

マニュアル第6章は、集客サイト、広告、ポスティング、近隣配布など手段は様々だが、対象が新客なのかリピートなのか、月に何名か、ターゲット層は何か、を詳細に設定したうえで選べ、と書いています。媒体の比較表から入ると、掲載プランの上位表示だけが目的になります。

広告宣伝費は売上の5%未満が理想です。新客用とリピート用で枠を分けます。ホットペッパービューティーの掲載料は公式に金額が公開されていないため、この記事では数字を書きません。掲載の向きだけを見ます。

新客予算とリピート予算の分岐

目的 先に決める数字 媒体の向き(マニュアルの整理)
新客 月に何名、客単価、広告5%未満のうち新客枠 ホットペッパーは上位プランでエリア内上位表示。価格帯は1万円以下のコース利用が多い傾向、とマニュアル
リピート 来店頻度、次回予約、物販 オズモールは通いやすい価格の掲載が多く、リピートが期待できる、とマニュアル
コスメ関心 物販の有無 @コスメはコスメ好きが多く、美容特化プランとブログ連動がある、とマニュアル
旅行・周遊 再来店より体験 一休スパは2018年4月から街中サロン掲載。オールハンドのみ。旅行好きが多く、一休内周遊の印象、とマニュアル
ポイント連携 既存のカード利用 楽天ビューティーは楽天カード利用者のポイント、とマニュアル

やる/やらない

判断 やる やらない
掲載 コンセプトと単価に合う媒体だけを試す 全媒体に同時出稿して効果を見ない
金額 公式未公開の掲載料を推測で書かない 口コミの「月◯万」を正にする
表現 薬機法・景品表示法で効能を絞る 掲載文だけ別基準にする
ポスティング 近隣と客層が一致するときだけ 媒体が上手くいかないから全域に撒く

よくある取り違え

  • ホットペッパーに載せないと開業できない。掲載は手段の一つです。住所非公開の店は、媒体の条件と紹介経路を先に見ます。
  • 上位表示=利益。プランが上がると固定費が先に増えます。5%未満の枠で回収できるかが先です。
  • 集客記事で開業資金まで足りる。資金はシミュレーションへ。

出稿前チェックリスト

  • 今月の目標人数が、新客とリピートに分かれている
  • 広告費の上限を売上の5%未満で置いた
  • 媒体ごとの向きを、料金ではなく客層で書いた
  • メニュー表現を法令で確認した
  • 一休に出すならオールハンドのみ、と確認した
  • 掲載料の未公開数字を資料に書いていない

次に読む理由

一文が揺れている人はコンセプトへ。比率は経営指標へ。予約の取りこぼしは予約・顧客管理へ。

媒体の向きを、料金なしで使う

ホットペッパービューティーは掲載プランが複数あり、上位プランはエリア内上位表示、価格帯は1万円以下のコース利用が多い傾向、とマニュアルは書いています。料金の公式数字は無いので、人数と客単価から「5%未満に収まるか」だけを見ます。@コスメはコスメ好きとブログ連動。一休スパは2018年4月から街中、オールハンドのみ、旅行好きと周遊の印象。オズモールは通いやすい価格でリピート期待。楽天ビューティーは楽天カードのポイント。

他にセミナー連動型や無料掲載が多いサイトもある、とだけ書いてあります。固有の月額は推測しません。ポスティングと近隣店舗への配布は、客層の行動範囲と一致するときだけです。媒体が上手くいかないから全域に撒く、は広告5%を先に超えます。

新客の1人あたり上限を先に出す

月の広告上限(売上見込み×5%未満)を、新客目標人数で割ると、1人に使ってよい上限が出ます。上限を超える掲載プランは、人数目標を下げるか、見送ります。リピート枠は媒体より、次回予約と来店歴です。POS側は予約管理へ。

表現規制は掲載文にもかかります。薬機法と景品表示法の確認なしに、媒体の定型文へ効能を足さないでください。コンセプトの一文と、掲載の見出しが違う語になっている月は、新客の質が割れます。

出稿週の検品

  • 新客とリピートの人数が分かれている
  • 5%未満の円がある(媒体の口コミ円ではない)
  • 一休に出すならオールハンドのみ
  • 住所非公開なら媒体の条件を読んだ
  • 掲載料の未公開数字を表に書いていない
  • メニュー確定前に出稿していない

1人あたり上限を超えたプランの切り方

上限を超える上位表示は、新客目標を下げるか、見送ります。下げた人数でも月次が回るかを、広告の前に資金へ戻って確認します。リピートが目標なのに新客媒体だけを増やす月は、5%を使い切っても定着しません。ポスティングは客層の行動範囲の外に出さないでください。

媒体の向きを料金なしで使う週

1万円以下が多い傾向は、自店単価を下げる命令ではありません。@コスメは物販、一休はオールハンド、オズはリピート、楽天はポイント。無料プランは人数目標で足りるかを見ます。

  • 新客とリピートが分離
  • 1人あたり上限
  • 未公開の円が無い
  • 一文と見出しが同じ
  • ポスティングが範囲の内

出稿を止める日

1人あたり上限を2週連続で超えたら、その媒体を止め、人数目標を下げてから再開します。止めずにプランを上げないでください。

日次・週次・月次で手を動かす

チェックリストを壁に貼っただけでは、手が動きません。この記事の範囲だけで、日次・週次・月次に分けます。他記事の作業をこのカレンダーに混ぜないでください。

日次

  • 掲載文に効能言い切りを足さない
  • 未公開の掲載料を表に書かない
  • 一文と見出しが違う語になっていないか見る

週次

  • 1人あたり上限を出す
  • 新客とリピートの人数を分ける
  • ポスティングが行動範囲の外に出ていないか見る

月次

  • 5%未満を見る
  • 上限超過が2週続いた媒体を止める
  • 一休ならオールハンドのみ
  • メニュー未確定で出稿していないか見る

月次の最後に、空欄が残った行だけを翌月の一手にします。全部を同時に変えると、何が効いたか分かりません。

まとめ

「とりあえずホットペッパー」は戦略ではありません。誰を何人、新客かリピートかを書いてから、媒体を1つに絞って試します。

よくある質問

Q1. エステ集客とは何ですか?

コンセプトに合うお客様を、決めた人数まで連れてくる活動です。媒体選びはその手段です。

Q2. ホットペッパービューティーは必須ですか?

必須ではありません。1万円以下のコース利用者に届きやすい、という観察です。単価設計と照合します。

Q3. 一休スパの制限は?

マニュアルはオールハンドの施術のみ掲載可能としています。

Q4. 広告費の目安は?

売上の5%未満が理想、とマニュアルは置いています。

Q5. 新客とリピートは同じ広告ですか?

違います。対象を分けて予算を振ります。

Q6. ポスティングは有効ですか?

徒歩圏とターゲットが合う場合の手段の一つです。

Q7. 口コミサイトの料金はいくらですか?

プランと時期で変わるため、ここでは金額を断定しません。掲載前に媒体へ確認します。

Q8. ホットペッパービューティーの掲載料はいくらですか?

公式は金額を公開していません。エリアとプランで異なる、と案内しています。見積は公式の掲載案内から問い合わせてください。

Q9. ホットペッパービューティーは必ず載せますか?

必須ではありません。新客をエリア検索から取り、広告費の枠に見積が収まる店向きです。住所非公開や高単価だけで比較されたくない店は、載せない判断もあります。

Q10. 次に読む記事は?

メニュー表現と予約管理です。集客したあとに逃さない設計が必要です。

Q11. 無料掲載だけで足りますか?

媒体によっては無料プランがあります。足りるかは、新客目標と紹介経路次第です。一律には答えません。

Q12. ポスティングの枚数目安は?

マニュアルは手段として挙げるだけで、枚数は書いていません。近隣と客層が合うかで判断します。

Q13. セミナー連動型サイトは?

マニュアルは、セミナー連動に強いサイトや無料掲載が多いサイトもある、とだけ書いています。固有の料金は出しません。

Q14. リピート施策は媒体以外ですか?

次回予約、来店歴、物販は店内と顧客管理側です。POSは予約管理の記事へ。

Q15. 1万円以下が多いなら単価を下げますか?

媒体の傾向であり、自店の一文と月次が先です。下げて人数を増やすかは、人件費率で見ます。

Q16. 近隣店への配布は許可が要りますか?

相手店の判断です。無断で置かないでください。

Q17. 無料掲載だけで足りますか?

媒体によっては無料プランがあります。足りるかは新客目標と紹介経路次第です。一律には答えません。

Q18. ポスティングの枚数目安は?

マニュアルは手段として挙げるだけで、枚数は書いていません。近隣と客層が合うかで判断します。

Q19. 1万円以下が多いなら単価を下げますか?

媒体の傾向であり、自店の一文と月次が先です。下げて人数を増やすかは人件費率で見ます。

Q20. 近隣店への配布は許可が要りますか?

相手店の判断です。無断で置かないでください。

Q21. 1人あたり上限を超えたらプランを上げますか?

上げません。人数目標を下げるか、見送ります。2週連続なら止めます。

Q22. リピートが目標なのに新客媒体だけ増やすのは?

5%を使い切っても定着しません。次回予約と来店歴はPOS側です。

Q23. 掲載料の口コミ円を表に書いてよいですか?

公式未公開なので書きません。人数から逆算できる上限だけを置きます。

Q24. メニュー未確定で出稿してよいですか?

よくありません。表現規制は掲載文にもかかります。確定後です。

参考文献・出典

関連記事

監修:猪越理恵(サン・ティトル株式会社 代表取締役 / Chief Beauty Officer、サン・ティトル ビューティーアカデミー校長。美容キャリア30年、指導歴17年以上。講演・講義を含め5,000人以上の人材育成に従事。プロフィール

サロン開業・メニュー開発・人材育成の相談はお問い合わせへ。

あわせて読む

サロン開業・経営の相談はこちら

お問い合わせ